ふるさとは遠きにありて思ふもの ( 解釈 )
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
室生犀星 小景異情ーその二より
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遠く離れた場所で、故郷のことを想う。。。
故郷の詩を詠むと、悲しい気持ちになる。。。
もしも、私が落ちぶれて、乞食になったとしても
故郷に帰ることができない。
故郷に帰るつもりもない。
故郷から遠く離れた都会の夕暮れ時
故郷のことが懐かしく、
自然と涙が流れてしまう。。。
だからといって、故郷に帰るつもりはない。
私は、都会(ここ)で、生きてゆく。
都会(ここ)で、生きていくしかない。
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※室生犀星の詩について、独自の解釈をしました。
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